この記事は、"初当たり期待出玉を自動計算するエクセルファイル"が作成済みであることを前提として書かれています。未作成の方は、上記記事を参考に、作成してください。
「"初当たり期待出玉"を自動計算するエクセルファイルの作り方」で、"初当たり期待出玉"を自動で計算できる―エクセルファイルの作成方法を解説しました。"初当たり期待出玉"を自動計算するエクセルファイルの機能は、(1)"回転数"・"フィーバー確率の分母"・"等価ボーダーライン"を入力すると、(2)初当たり期待出玉が自動で計算される―といったものでした。
ただ、初当たり期待出玉を計算するだけの―エクセルファイルでは物足りません。初当たり期待出玉は、期待収益を求めるために計算すると思いますので、期待収益まで同時に計算できるエクセルファイルにしましょう。では、どうすればいいのでしょうか?
以下の手順で、"初当たり期待出玉を自動計算するエクセルファイル"を拡張します。なお、入力例も記載していますので、よろしければ参考にしてください。また、以下では、自分で入力する欄を緑、自動で計算される欄を赤で表示しています。
回転数:2,600(=13時間 × 200回転) ※ 13時間勝負を想定
当たり確率の分母:350
等価ボーダーライン:16.7
・期待収益計算用
回転率(1,000円あたり):21
換金率:3.0円交換
勝負時間:13
・初当たり期待出玉の数値を使って、期待収益を求める部分を作る
ア. | 自動で転記される欄を作る。 | |
1. | 回転数が自動で転記されるようにします。A9に、=A2 と入力します。 | |
2. | 当たり確率が自動で転記されるようにします。B9に、=B2 と入力します。 | |
3. | 初当たり期待出玉が自動で転記されるようにします。C9に、=A5 と入力します。 | |
イ. | 自分で入力する欄を作る。 | |
1. | A12に、期待収益を計算したい―回転率(1,000円あたり)の数値を入力します。 | |
2. | A14に、勝負を考えている店の―換金率を入力します。入力形式は、○.○円交換の形式で入力してください(例:3.0円交換→3)。 | |
3. | A16に、勝負する時間を入力します。 | |
ウ. | 自動で計算される欄を作る。 | |
1. | 換金ギャップを考慮しない収益が、自動計算されるようにします。 | |
1-1.出るお金が自動で計算されるようにします。E9に、=A9/B9*C9*4 と入力します。 | ||
1-2.入れるお金が自動で計算されるようにします。F9に、=A9/A12*1000 と入力します。 | ||
1-3.残るお金が自動で計算されるようにします。E11に、=(E9-F9)/4*A14 と入力します。 | ||
2. | 換金ギャップを考慮した収益(=期待収益)が、自動計算されるようにします。 | |
2-1.換金ギャップを計算します。E14に、=B9/A12*1000*(4-A14)/4 と入力します。 | ||
2-2."換金ギャップを考慮しない収益"から、換金ギャップを引きます。E16に、=E11-E14 と入力します。 | ||
3. | 期待時給が自動計算されるようにします。 | |
期待収益を勝負時間で割り、期待時給を計算します。E19に、=E16/A16 と入力します。 |
図:回転率に対する期待収益計算エクセルファイル完成図