この記事は、「"初当たり期待出玉"を自動計算するエクセルファイル」 ・ 「"回転率に対する期待収益"を自動計算するエクセルファイル」が作成済みであることを前提として書かれています。未作成の方は、上記記事を参考に作成してください。
上記の記事で作成したエクセルファイルに、必要なデータを入力することで、"回転率(1,000円あたり)"に対する―"期待時給"を計算できるようになりました。期待時給計算に必要な入力データは、以下です。(1)まず、初当たり期待出玉の計算に必要なデータ(回転数・フィーバー確率の分母・等価ボーダーライン)です。(2)次に、勝負条件のデータ(回転率(1,000円あたり)・換金率・勝負時間)です。
このエクセルファイルを使うことで、希望する時給を得るために必要な―回転率を探し出すことができます。回転率の探し方は、以下です。(ア)エクセルファイルに、先ほど書いた―"期待時給計算に必要なデータ"をすべて入力します。(イ)ア.の中にある―回転率(1,000円あたり)の数値を変化させていきます(19回転、19.5回転、20回転のように)。(ウ)イ.の変化により、"期待時給"の数値も連動して変化するので、希望の時給を得るためにどのくらいの回転率が必要か探し出すことができます。
ただ、上記の必要回転率の探し方は、効率が良くありません。効率が良くないと言える理由は、何度も数値を入力する必要があるからです。では、どうすれば効率良く必要回転率を探すことができるでしょうか?
エクセルのゴールシーク機能を使って、期待時給を得るために必要な回転率を計算するといいです。なお、以下の計算例は、"下の前提条件で、期待時給1,000円を得るためには、どのくらいの回転率が必要か"を計算しています。
回転数:2,600
当たり確率の分母:350
等価ボーダーライン:16.7
・期待収益計算用
回転率(1,000円あたり):21(仮に入力しています)
換金率:3.0円交換
勝負時間:13時間
1. | ゴールシークを起動します。 ・excel2013 メニューから、データ > What-If 分析 > ゴールシーク(G)を選びます。 ・excel2003 メニューから、ツール(T) > ゴールシーク(G)を選びます。 |
2. | 入力欄が表示されるので、必要項目を入力します。 |
2-1."数式入力セル(E)"に、期待時給が計算される―セル(E19)を指定します。 | |
2-2."目標値(V)"に、希望する時給額を入力します。 計算例では、目標とする時給は1,000円ですので、1,000 と入力しています。 |
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2-3."変化させるセル(C)"に、回転率を入力するセル(A12)を指定します。 | |
3. | OKを押して、計算結果を確認します。 |
計算例では、約19.6回の回転率(1,000円あたり)が必要であることが分かりました。 |